禁止する決まりはありません
休職中の過ごし方を制限する法律はありません。傷病手当金の要件も「療養のため労務に服することができない」ことであって、 家から出てはいけない、という意味ではありません。
むしろ、生活リズムを整えることや、日中に体を動かすことは、療養の一環として勧められることがあります。
それでも不安になる理由
「見られたらどう思われるか」という不安は、多くの方が感じます。実際、次のような心配がよく聞かれます。
- 会社の人に会ったら、サボっていると思われないか
- SNSに写真を上げたら、元気だと判断されないか
- 傷病手当金が止められないか
この不安が強いと、回復に必要な活動まで止めてしまいます。そちらのほうが問題です。
迷ったときは、「これは療養に役立つか」だけで考えてください。
散歩、通院、買い物、家族との時間、気分転換の外出。これらは療養に役立ちます。 主治医に「こういうことをしてもいいですか」と聞けば、たいてい答えが返ってきます。
逆に、労務不能でありながら働いているという状態は、要件そのものに関わります。 休職中に、副業やアルバイトをしてもいいですか
主治医に相談しておくと、迷いが減ります
旅行や帰省のように、まとまった期間や距離を伴うものは、先に主治医に伝えておくのが安心です。
- 通院の予定と重ならないか
- 薬の持ち出しや、期間中の受診をどうするか
- 体調の面で、負荷が大きすぎないか
「行っていいか」を許可してもらうというより、療養の計画として相談する形にすると話しやすくなります。
SNSについて
投稿を禁止する決まりもありません。ただ、次の点は知っておいてください。
- 公開範囲の設定は、思っているより広いことがあります
- 投稿は、文脈が抜け落ちた形で伝わります。楽しそうな1枚だけが残ります
- 会社との間で復職や退職の交渉になっている場合、材料として持ち出されることがあります
公開範囲を絞るか、時期をずらして投稿すれば足ります。
会社への連絡
長期の外出について、会社に報告する義務があるとは限りません。就業規則に定めがあるかを確認してください。
ただし、療養の状況を定期的に報告する取り決めがある場合は、その頻度と方法に沿って連絡してください。 休職中、会社とはどう連絡すればいいですか
ここに書いた内容は一般的な説明です。実際の取り扱いは、加入している健康保険、勤務先の就業規則、 お住まいの自治体によって異なります。ご自身のケースは、必ずそれぞれの窓口にご確認ください。
出典
- 全国健康保険協会(協会けんぽ)「病気やケガで会社を休んだとき(傷病手当金)」(kyoukaikenpo.or.jp)
- 厚生労働省「心の健康問題により休業した労働者の職場復帰支援の手引き」(mhlw.go.jp)
- 健康保険法第99条(傷病手当金)
- 勤務先の就業規則
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