気持ちは、そのままでは使えません
「もう長時間労働は無理」「人間関係が不安」。どれも正しい感覚ですが、 このままでは求人票を読んでも面談で聞いても、確かめようがありません。
相手も答えられません。「うちは人間関係いいですよ」としか返ってこないからです。それは情報になりません。
必要なのは、相手が事実で答えるしかない形に変えることです。
変換の例
| 人間関係が不安 | チームは何人ですか/直属の上司は何人を見ていますか 1対1で話す機会は定期的にありますか。頻度は この1年で、この部署を離れた方は何人いますか |
|---|---|
| 長時間労働は避けたい | 残業は月平均で何時間ですか。繁忙期は何時間になりますか 固定残業代は何時間分が含まれていますか 同じ職種の方は、普段何時ごろに終業されていますか |
| 急な対応がつらい | 顧客から直接連絡が来ることはありますか 対応する時間帯は決まっていますか 当番制ですか。担当が不在のときはどうなりますか |
| プレッシャーが苦手 | 目標はどのように決まりますか。本人と相談して決めますか 目標に届かなかったとき、実際には何が起きますか 評価は誰が、どのくらいの頻度で行いますか |
左と右は同じことを言っています。違うのは、右は答えが返ってくることだけです。
これからを考えるで15の質問に答えると、 選ばれた条件に対応する質問が並びます。コピーしてそのまま面談に持っていけます。
求人票に書かれているはずのこと
職業安定法により、求人の申込みにあたっては労働条件を明示することとされています。 次の項目は、本来わかる形になっているはずのものです。
- 業務の内容
- 就業の場所(変更の範囲を含む)
- 労働時間、休憩、休日、時間外労働の有無
- 賃金の額(固定残業代がある場合はその時間数と金額)
- 加入する社会保険
- 契約期間(有期の場合は更新の有無と基準)
書かれていない、あるいは幅を持たせた書き方になっている項目は、聞いてよい項目です。 遠慮する理由はありません。
はぐらかされたときは、それが答えです
数字で聞いたのに数字で返ってこないとき。「人によります」「時期によります」で終わるとき。 その反応自体が、確かめたかったことの答えになっています。
入ってから分かるより、聞いた時点で分かるほうが、はるかに損失が小さくて済みます。
復職の相談でも、同じ形が使えます
これは転職の場面だけのものではありません。同じ会社に戻る場合も、 人事や産業医に対して同じ形で確認できます。
「業務量を減らしてほしい」より「業務量は誰が決めますか。調整をお願いした前例はありますか」のほうが、 相手も具体的に答えられます。お願いではなく、確認の形にするだけで話が進みます。
気になるもの1つに絞る
質問が多いと、それ自体が負担になります。いちばん気になるもの1つで足ります。
倒れた原因の中心にあったものが1つあるはずです。そこだけ確かめられれば、判断の精度は大きく変わります。
ここに書いた内容は一般的な説明です。実際の取り扱いは、加入している健康保険、勤務先の就業規則、 お住まいの自治体によって異なります。ご自身のケースは、必ずそれぞれの窓口にご確認ください。
出典
- 職業安定法第5条の3(労働条件等の明示)
- 厚生労働省「労働者を募集する企業の皆様へ 募集時等における労働条件の明示について」(mhlw.go.jp)
- 厚生労働省「公正な採用選考の基本」(mhlw.go.jp)
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